先日、吹田の山田ふれあい文化センターで行われた記念式典で使用されるピアノの調律をしました。

 

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この施設のピアノはヤマハグランドS400Eというピアノがあります。
 
量産型のC型グランドとはひと味ちがいます。
 
 
 
色々相違点はありますが、弾き心地に直結する点を一つ。
 
ピアノの鍵盤にはタッチの重さを調整する鉛がはめ込まれています。
 
C型グランドは低音部から高音部まで、少しずつずらしながら直線的にこんな感じ
 
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画一的に入れられているので、タッチの重さに誤差が出ます。それも50~70グラムとかなりのバラツキです。

 

 

こちらS400Eの鍵盤です。

 

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1つ1つバラバラな位置に入れられています。つまり1鍵ずつ重さを調整されているということになります。

 

本当に調整されて揃っているのでしょうか?

 

実際に鍵盤の重さを全部量ることにしました。で、その前に掃除、摩擦部分の手入れです。

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全部外して掃除、金属部分の磨きです。動作の硬いハンマーも外して直します。

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さて、組み立てて、量ってみました。1鍵ずつ分銅を乗せていきます。結果は・・

 

53~57グラム。誤差は見事に4グラムで収まっています。トリルもスケールも弾きやすいです。

Cシリーズの50~70グラムとは弾き心地が違います。

 

しかもどうやらヤマハグランドは55グラムあたりを基準に考えていることも分かりました。

 

 

実は量産C型グランドやアップライトピアノの鍵盤バラツキ、実は直す方法があるのです。

それはまたの機会に。

 

 

 

ヤマハと言えば日本を代表する楽器メーカーですが、

ヤマハの名前でバイクも作ってますよね。

 

「楽器メーカーなのに、なんでバイクも作ってんの?」

たまに訊かれます。

こちらはヤマハ発動機で、現在は一応別会社ということです。

しかし元は同じ「ヤマハ」です。

 

 

三十年前は、「ヤマハ」はブランド名で社名は日本楽器でした。

日本楽器は社歴120年以上になり、その間色々な苦労があったようです。

 

特に第二次世界大戦では、楽器の生産はストップし、金属プロペラを作っていたとのこと。

このことが戦争後、バイクを生産する発動機部門のきっかけになったようです。

 

 

 

楽器を作れなかった悲しい歴史を背負っているのが、ヤマハのバイクともいえます。

 

 

 

 

実は楽器の「ヤマハ」と、バイクの「ヤマハ」、少しだけアルファベットの文字が違います。

さて、どこでしょう?

 

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上がバイク、下がピアノです。何、ジスマークの有無?

はずれです。

 

 正解はMの文字の真ん中が下まで下がるか、下がりきらずに折り返すかです。

よーく見れば分かります。皆さんご存知でしたか・・・

 

 

 

お客様方で、グランドピアノ調律前に点検していると、スタッカートで弾くとカタッカタッと雑音がします。

早速、内部の調査です。

 

どうやらまたまたダンパーが怪しい。イヤな予感。

しかし、前回のように、ダンパー全体を乗せている部分ではなく、個別に数キーで雑音が発生しています。

問題のダンパーを個別に外してチェックしました。

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さて、原因がわかりました。

ダンパーに入れられている、鉛 でした。

この鉛、しっかりとダンパーが下りて、弦の振動を止めるのを助けています。

 

しかし、この鉛が少しぐらつき気味で、上下するたびに、カチャカチャ音をたてていました。

強く押してみると、

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鉛が抜けてしまいました。

パーツの交換や穴の開け直しも頭をよぎりましたが

とりあえず、接着固定で様子をみさせて頂くことにしました。

 

しかしダンパー関係のトラブルは修理に時間がかかり手ごわいです・・・。

 

  

 

作曲家河合摂子氏の作品を、妻である宇留嶋美穂が歌ったCDの紹介です。

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前半は詩人金子みすずの作品に曲をつけたもの。

後半はさまざまな作品で、それぞれ単独で作られており、力作が多いです。

作曲者に、曲を作る動機や、その意味を伺ってから作品を聞かせて頂くと、より作品の味わいが深まります。

個人的にはヴォカリーゼ、万葉集によせて が印象的です。

皆さんはどういう風に感じられるでしょうか?

ぜひ、聴いて頂きたいと思います。

 

くわしくは、宇留嶋まで、ご連絡下さい。

 

 

お客様方へ、グランドピアノの定期調律に訪問した時のことです。

購入されて5年程度のピアノです。

まさか修理があるなんて想像していませんでした。

 

 

調律前に軽い気持ちで全体をチェックして、

右のペダルをチェックするとギーギー雑音がしました。

調べてみると、ペダル本体ではなく、ピアノ内部から聞こえてきます。

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この写真の中央を横切っているアルミのレールがギーギー鳴っていました。

イヤな予感・・・

このレールを外すと、戻した後が大変です。弦の上のダンパーを揃えなければなりません。

 

 他の場所であることを願い、

色々他の原因を探しましたが、結局外すハメになりました。

 

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写真上部に垂れ下がったダンパーを後で揃えるのが一苦労なのですが、

まずはこちらのレールの修理です。

 

このレール自体の動きをつかさどる部分に問題がありました。

 

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これがこのレールとピアノ内部をつなぎ、かつレールの上下運動をつかさどる部分です。

調べるとプランプランでガタついた状態でした。

 

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ここの動きが安定しないと雑音がでます。軸を太いものに交換して治しました。

ここまでの作業に30分が経過。

大変なのはここからです。

 

外したダンパーを戻さなければいけません。

以前紹介したダンパーの動きを揃える調整を全部行います。

このレールを戻し関連工程に30分。

ダンパー調整に1時間30分。

 その後ようやく調律に取り掛かりました。

 

 

やれやれ調律にお邪魔して、調律よりも修理に時間が掛かりました。

 

お昼過ぎからお邪魔して、終わったのがお夕飯の時間でした。

長々とお邪魔してスミマセンでした。

 

 

 

 

ピアノ業界では、ヤマハの木目のピアノとして名の通った機種がいくつかあります。

先日訪問させて頂いたお客様所有のU7Hもその一つです。

調律師が機種名を聞くと、「ああ、あれね・・・」みたいな返事が返ってきます。

 

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外装はおそらく、チークです。美しい木目と足元の金線が印象的です。

製造されてからもう40年近くになりますが、小修理でしっかり鳴ってくれています。

バラして掃除、点検です。

 

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その間に一年生の娘さんが鍵盤を磨いてくれました。

 

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この後、鍵盤をしっかり戻してくれました。ありがとう。おつかれさま!

レッスンがんばってね。

 

 

 

 

鍵盤はシーソーのような動きをするのですが、支点の部分が円滑でないと動きは悪くなります。

 

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鍵盤には穴が開いていて支点のピンが刺さるようになっています。

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古いピアノは穴が大きくなりガタついてきます。

新しいピアノは穴が小さくきつめです。

使っているうちにピンと穴がなじんでくると良いのですが、ピンが錆たり、湿気で穴がちぢんだりすると、

鍵盤の動きに影響します。

 

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鍵盤の上側からリーマーを入れて穴を少しだけ広げます。

入れすぎると穴が大き過ぎてガタになるので、慎重に・・・

 

 

 納入されてから、数年経過しても硬い場合は調整をおすすめします。

タッチが軽快になります。

 

 

 

 

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ガーシュインのピアノをご存知でしょうか?あの作曲家のピアノ・・・ではなくて、

東日本ピアノ製造のブランドです。

今はもうこの会社はありませんが、そこそこの規模だったようで今もたまに見かけます。

知名度は高くないのですが、比較的しっかりした重厚な作りで、落ち着いた音がします。

先日お客様方でこのガーシュインピアノのメンテナンスをさせて頂きました。

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木目の美しい外装のピアノです。内部のアクションの動作が鈍く、一部お預かりして修理しました。

 

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30年以上前の製造ということもあり、ほとんど木製部品です。味わいがあります。

この部分を外して修理です。

 

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このアクションは一昔前の形で、今のヤマハなどと比べると大きくて重たいです。

右が現代型のヤマハです。現代型と言っても少し前ですが。

 

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ハンマーフェルトや、動作や位置の調整も合せて行いました。まだ充分に使って頂けるピアノです。

今のピアノにない味わいをぜひ楽しんで頂きたいと思います。

 

 

 

ご実家から運んで来られたピアノの調律依頼を頂き、お客様方に初めてお伺いしました。

去年までご実家で調律されていたとのことで、調律に微調整をすれば良いかな?と考えていました。

 

開けてみると、結構やるべきことがありました。

 

内部にたまった埃の掃除。

弦のサビ取り。

 

これからお子さんがピアノをはじめられるとのこと、

消耗し、変形したハンマーの整形をご提案しました。

 

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ハンマーフェルトの先端に弦の溝跡がつき、硬化し、変形しています。

音色が堅くなったり、バラついたりします。弦にも負担です。

削って弦溝を消して形を整えます。

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手前から削っていき、全部削り終えて、2時間が経過してました。

ようやく調律開始です。

初めて診させて頂く場合は、油断できません。

思わぬ作業や修理が発生することがあります。

 

実はこの後、まだ修理が発生し・・・・・。色々ありますね。

  

 

 

グランドピアノの弦の上にのっている黒い物、よーく見たことありますか?

そう。これです。ダンパーといいます。

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右側のペダルを踏むと持ち上がり、音が鳴ったままになります。

全て同時に持ち上がり、同時に下りるのが理想です。

つまり、動きをすべて揃える必要があるのです。

揃ってないとこんな風な動きになります。

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揃っていないピアノが実に多いこと。

なぜなら、揃えるのは結構大変な作業だからです。

私もバラバラの時は提案はしますが、「そこまではいいです」と言われることもあります。

ここを揃えるとペダルを浅く掛けるハーフペダルが効くのですが。

 

その揃える作業の時間短縮は練習するしかありません。

学生の頃は一日かかりました。

その後は他の人の技を見たり、実戦や研修で時間短縮し、

現在1時間30分程度です。学生の時の恩師もその位の作業時間だそうです。

 

しかし早い方は1時間かからないとか。

早ければ早いほど調律訪問時についでに調整可能になります。

うーむ。

まだまだ練習あるのみです。

 

どうやるか?

 

 

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ダンパーの下の方に見えている小さいネジを緩めてワイヤーを上下させます。

 

その為にはハンマーやら鍵盤やらをピアノから出します。

 

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引き出した内部にダンパー調整ネジがあります。

 

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これを緩めて、ダンパーを上下させてちょうど良いところで締めて固定します。

 

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 この作業を一台分全部行って動きを揃えます。

ハイ、一台分 どうぞ

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ピアノにもよりますが、大体70個位あります。 

 より早く。より正確に。

ひたすら練習あるのみです。

 

 

お客様方で、この四月に二十歳になるグランドピアノの調律をしました。

節目の年齢、ということもありバラして点検です。

 

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鍵盤を外して掃除、鍵盤がはまっている金属ピンを磨きます。

鍵盤の上下動がスムースになり、弾きやすくなります。

 

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弦を打つハンマーの上下動も、湿気で動きが少し悪くなっていました。

ドライヤーの温風をあてて乾燥させます。

 

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特別な調整はしていません。

ハンマーと鍵盤の動作を円滑にするだけで、タッチがスッキリします。

試弾して頂き、軽くなったタッチを実感して頂きました。

二十歳。まだまだこれからです。

 

 

休日に仕事道具である刃物を手入れしました。フェルト類やスキンを切るときに使うものです。

一般的には革包丁と言われています。

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刃物の砥ぎ方は父親が包丁を砥ぐのを見て、見よう見まねで覚えました。

ただ包丁と違い片刃なので、表裏の砥ぐ回数はちがいますが、角度はほぼ同じ。

一定の角度を保ちまっすぐ砥いで、裏を少し砥ぐ。誰でもある程度はできます。

うまく砥げばカッターナイフより、断然切れます。

 

もちろん家の包丁砥ぎもいっしょにやりました。

 

でも革包丁は砥げてもハサミの砥ぎ方はわかりません。で、新しいハサミを買いに東急ハンズへ行きました。

いっぱい種類があってどれがいいのかわかりません。

とりあえずドイツ製を選べばいいだろう。包丁なら知ってるぞ、と、ヘンケルスを選択し、

家に帰ってから調べている始末。

 

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試しにフェルトを切ると良く切れたので、結果オーライでした。

 

 

調律前に内部の点検と、掃除をしようと鍵盤を外すと・・・・虫食いが見つかりました。

 

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鍵盤下のクロスがかじられてます。セーターに穴をあけるのと同じ手口の同一犯です。

ひどくなると鍵盤の動きがガタガタになります。

クロスを交換しました。

使われてないピアノに発生することが多いです。

使っていないピアノでも、調律メンテナンスはピアノの維持に欠かせません。

こういうところも、しっかりと見させて頂きたいと思います。

皆さんは「定期調律」と聞いてどのような作業が思い浮かびますか?

ふたを開けて音をポンポン叩いて、音合わせして、ほこりをサッと払ってハイ終了・・・みたいなイメージでしょうか?

 

定期でメンテナンスするならば、もう少しピアノの状態をしっかりチェックして、問題があれば報告し、調整する必要があります。

ピアノ内部のほこりを掃除し、サビのチェックをします。

 

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 アクション等の可動部がきちんと動くかチェックします。

 

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このあたりのチェックをしないと、音が出ない、鍵盤の動きが悪いなど、後で問題が発生することがあります。

これらの作業を経て調律作業に入っていきます。

 

その他これは弾きにくいと感じたら、タッチ改善の為の提案をします。

各部品の位置や状態を整える「整調」です。例えば鍵盤の高さ、深さを揃えます。

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もっと本格的に鍵盤の重さを軽くしたり重くしたり、何グラムかに統一したりもできます。

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音色が固い、音が鳴らないといった要望があれば、ハンマーフェルトの手入れをすることもあります。

 

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 定期調律時に合わせてできる作業はほんとうにいろいろあります。

これらの作業で音やタッチが大きく変わります。

作業時間が長いものは有料ですが、

ちょっとした作業はついでにできますので、気になることがあれば声を掛けて下さい。

 

 

 

 アップライトピアノの連打の際のしくみはシンプルです。

シンプルゆえに、ちょっとしたことで、大きく性能が変わります。

 お客さまから、連打がいまいち良くないので見て欲しい、と言われ点検しました。

湿気等による動作不良を疑いましたが、それほど悪くないようです。

打鍵前と打鍵時の動きをチェックしました。

 

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こちらがその様子です。

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 鍵盤を押さえると黒い棒が下から黄色い皮の部分を押し上げ、上部のハンマーが弦を叩き音が出ます。 

 

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つまりこの黒い棒の部分の素早い前後運動が連打のカギになります。

円滑な前後運動・・・よく滑る・・・素材・・形状・・・角度。いろんな要素があります。

この棒に突き上げられる黄色い部分。この形状が?でした。

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なぜか段差があり、摩擦が大きいようなのです。棒の部分が戻るときに引っ掛かりがあるような・・・

 

他社の同じ部分です。

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 皮の厚みやすべり具合も違うように感じます。

 これはあくまで個人的な感想です。

 確証はないのですが・・・何か気になりました。

 

 

 

 

調律師の隠れた仕事の一つに椅子の点検というのがあります。

メーカーのピアノ調整マニュアルにも、最後に椅子の点検をすること、とちゃんと書いてあるくらいです。

ぐらぐら、がたがたしないか。

ぎーぎー音をたてないか。

ネジを締めたり油を差したりでおさまることが結構あります。

 

 

椅子には大きく分けると、背もたれがあるものと、ないものがあります。

我が家にも二種類あります。

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「どちらが良いですか?」とよく訊かれます。

 私は背もたれ無しが好きです。なぜか?

 左右に広いと安定感がある。

 背もたれ椅子の座面の前の方の木の角が、太ももの裏に当たる。

 背もたれ椅子は、壊れやすい。

 

背もたれ椅子は、高さ調整のところの金具や座面がやたらと壊れてます。特に学校。なぜでしょう?

 

椅子の裏にはネジがいっぱいあり、ゆるみが出てくると金具やストッパーがずれて動きがわるくなります。

この時点でちょっとネジを締めれば壊れたりしません。

 

ネジを締めずに強引に力で高さ調整すると・・・座面が割れます。

 

ですからガタやぐらつきのチェックは大事です。例えば、

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この写真は椅子の裏側です。中央の金具のネジが緩んでずれていて、ストッパーが動きません。

 

 

ネジを締めて調整します。

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椅子を起こしてストッパーに油を差します。

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これでストッパーが動きだし、高さ調整が可能になりました。まだ動きがかたいので、更にロウを塗ってスムースにしておきました。

 

とにかく、強引に力で動かさなくてもよい状態にしておくことが大事です。

 

 

 

 

 

この時期、学校の音楽室や体育館の調律を依頼されることが多く、連日いろんな学校にお邪魔させて頂いております。

さて、音楽室につきものなのが、音楽史の年表と作曲家の顔写真です。

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昔、授業で習った、よく出てくるメンバーですね。

調律しながらクイズしてます。

調律終了後に近づいて、名前を確認しています。

皆さんお分かりでしょうか?

 最近気になることが何回かありました。

定期的に調律をさせて頂いているお客様が、引っ越しをされるとき、引っ越し業者にやたらと営業されるのです。

ピアノの下に高価なインシュレーターをすすめる。

「前のは割れている。替えた方がいいですよ」と言われて買ってしまう。

 

「クリーニングと中身の手入れ、調律、移動とセットで割引しますよ」

ちょっと聞くと良さそうに思うかもしれません。

しかし、

温度変化の大きい、引っ越し業者の倉庫に放り込まれて、ガタガタに音が狂うピアノ。

一年後に引っ越し先に調律に行くと、

大きく音の狂ったピアノと、外装だけきれいなピアノ。

内部はどこを触ったかわからない?というか、問題があればとっくに私が説明して直してます。

 

先日吹田に引っ越してきた方も、引っ越し業者にクリーニングしてもらったとのこと。

弦が錆だらけのままでした。

 

引っ越し業者のすべてが悪いとは思いませんが。

おそらく、下請けの調律師が作業するのでしょう。

 

不景気が続いています。

あの手この手でいろんな商売を勧めてきます。

良い仕事をしてくれるのなら、良いのですが。

 

引っ越す場合、お付き合いのある調律師さんに相談してみて下さい。

遠方でも、信頼できる調律師さんを紹介したりすることもありますよ。

 

 

 

今回も前回に続いて湿気によるトラブルです。

お客様方で調律前にピアノの状態をチェックしていると、数か所の鍵盤が上がってきません。

鍵盤の裏側のクロスが湿気で膨らんでしまったようです。

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 鍵盤の裏側の赤いフェルトが膨らんで、ピンから鍵盤がうまく上がりません。

よくある、トラブルです。全部鍵盤をはずして、一つずつフェルトを圧縮します。

 

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購入されて、数年のうちはフェルト類も膨らみやすいので、注意が必要です。

弾かないままで置いていると、可動部の動きが悪くなることがあります。

反応も鈍く、タッチも重くなってしまいます。

冬場は急激な温度変化で結露が発生しやすい時期です。

暖房で温度を上げる場合は、ゆっくりと上げて、負担を少なくするのが良いでしょう。

 

 

 

 

お客様から、「音が1音止まらないで、残る」という電話があり、早速に点検、調整にお伺いしました。

お持ちのピアノはグランドピアノで、弦の上に乗っているダンパーと呼ばれる止音機構の動きが悪くなっていました。

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円形の赤いフェルトが湿気で膨張してワイヤーの上下動を妨げていました。
 
弦の上にうまく下りないと、弦は解放状態で音が鳴りっぱなしです。
 
症状が出ていなくても、上下の動きが固いものが多く、外して調整することに。
 
 
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工具を突っ込んでワイヤーが通る穴を広げます。
 
この後ダンパーを入れてすべての動きを揃えて、同じタイミングでペダルが効くようにします。
 
その作業には、コツと慣れが必要で、うまく行かない時は音を止めるのにひと苦労です。
 
今日はすんなり作業終了で、すっきりしました。
 
 
 
 
 
 
 
吹田の調律師 山下顕

プロフィール

名前:  山 下  顕
調律専門学校を卒業後、ヤマハ特約店に勤務。 ヤマハテクニカルアカデミーにてグランドピアノコース終了。吹田市在住。